2007年12月11日

活性水素水

活性水素水(かっせいすいそすい)とは、「活性水素」が溶けているといわれる水の呼称。なお「活性水素水」は科学用語ではないことに注意。

水に対してマグネシウムなどの還元力を持つ金属や陰電圧を作用させると、通常の水素イオン (H+) や水素分子(H2) の他に、反応性の高い水素種「活性水素」(原子状水素(= 水素ラジカル)(H?)、あるいはヒドリドイオン
(H?))が発生してそのまま水に溶けている、という仮説がある。この仮説の信奉者たちによって、「活性水素」が溶けているとされる水が「活性水素水」と呼ばれている。

仮説提唱者によれば、活性水素とは分子状態でなく単原子で存在する水素のことであり、健康に害をもたらす活性酸素を還元して消滅させるという。しかしそのような状態の水素が何故ある条件下の水に安定して存在するのかなどについての説明はされていない。

電解水や金属マグネシウムを作用させた水の還元電位が低いことが原子状水素の存在の証拠のひとつとされているが、それに関しては、上述の原子状水素をもちださなくとも、第25回日本医学会総会の小久見らによる「アルカリイオン水の性質と安全性」にあるように分子状水素の過飽和状態として十分説明できるものである。

林秀光は人間の体には水素分子を水素原子(活性水素)に分解する能力をもっている酵素をもっていることを学会で発表した[4]。その発表で林が論じている内容は、(1) いくつかのバクテリアが有する酵素は水素分子を原子水素に活性化する。(2) 一方、水素が溶存している水は人間のさまざまな疾患を改善する。(3) これらのことから、人間は水素分子を原子水素に活性化する酵素を持ち、その原子水素の抗酸化力が疾患を改善しているのだ、というものである。しかし、林が (1) の論拠として挙げているネイチャー誌の論文[5]には、水素を代謝する酵素(ヒドロゲナーゼ)が原子状の水素が発生させるということは全く記されておらず、また、彼が人間が持つと仮定した酵素についてのより具体的な情報も示されていない。

活性水素水が活性酸素を消滅させるという論点から、良い効能を持つとして活性水素水を製造するとする装置が販売されることがあった。それらの装置の宣伝では活性水素水について、料理が美味しくなる、柔らかくなる、肌がすべすべになる、使うことで「万病を癒す魔法の水」などとしていた。いわゆるアルカリイオン水の生成機の宣伝トークとしてあるメーカーが使い始めたのが「活性水素水」がメディアに現れた最初のようである。通信販売で宣伝されている還元水素生成装置は医療機器のカテゴリーには存在しない。それらの装置を、いわゆる疑似科学商品のひとつと考えるものもおり、科学的な視点からの批判が加えられている。

ただし、活性水素のみならず活性酸素の概念も、医学上では未だに健康にもたらす害との関係がはっきりしていない。

医療分野や食品衛生用などに用いられる電解水生成装置は、食塩水を原料として電圧をかけ、アルカリ性および酸性の水を生成する装置である。これらの電解水は活性種として次亜塩素酸などを含み、除菌、消毒用などに用いられる。
posted by sakigake at 18:45| 活性水素水 | 更新情報をチェックする
Google
 
×

この広告は1年以上新しい記事の投稿がないブログに表示されております。